真っ昼間ガール

ただの日記

映画と演劇などを数本

最近見たもの。

 

知人の激烈な猛プッシュを受けて、校了後のヘトヘトな中行った「スノー・ロワイヤル」。途中から徐々に世界観が狂い出し、とまどいながらも引き込まれていく稀有な体験。

 

数年前、日本初公開作?の「女っ気なし」を見て、ごく自然にはまったギヨーム・ブラックの「七月の物語」と「やさしい人」。前者、めちゃくちゃおもしろかった。恋愛と、友情と、政治と、そして踊りと。すべてが同時並行に、映し出される世界。構図は映画的、でも細部にリアルが宿って心底から笑えるし、共感ができる。共鳴するかどうかわからないけど、少し前にどこかで見た政治もセックスも同じ机上で語らなきゃ、という言葉がなぜか思い浮かんだ。土砂降りの中Nさんにハシゴに付き合ってもらい、帰りに神座でラーメンすすって若者ばかりの八月の鯨で一杯やる土曜日。

 

演劇だと民藝の「闇にさらわれて」。ナチスドイツ時代前夜、ヒトラーに対抗したことで目をつけられた弁護士とその母親の話。1人の女性と、息子、夫、頼りにせざるを得ない敵、という3人の男の関係が1対1で見せつけられる。観劇後にいつもの人々で飲んでたけど、これは評判がよく、なかなかの重要作になるとのこと。その場にはカナダに50年住んで戯曲を訳してきたYさんもいて、まわりでは演劇談義。

ナチスはもういいから日本の話をやらないと。日本の話が圧倒的に少ない

・しかも、やるならゴリゴリに直接的な表現で

・若い演劇人はそれを避ける傾向。戦争を知らないわけで、又聞きだからってこともあるけど

・二人芝居×3本収録の戯曲集を出してくれる版元はない?(これは希望)

先日見た「主戦場」も、確かに日系アメリカ人監督。日本人が戦時中の日本の所業をストレートに扱うもの、映画でも出てきていいのに、とあまちゃんながら思う。帰りはTさんとママのところに寄って、無事タクシー帰宅へと相成ったのでした。

 

あと、知人がチケット余らせて急遽ルミネtheよしもと。人生初のお笑いのライブを、まさかこんな闇営業報道真っ只中に見に行くとは思わなかった。火花を読んでいたから、もっとヒリヒリした場を望んでたけど、そこは新宿ど真ん中、売れ筋ばかりの芸人さんたちで、終始黄色い笑い声。でも芸人さんがこんなに近くで感じられるのに少し驚いて、お笑いおっかけの世界は泥沼だろうななんて思ったりした。タカアンドトシ、二丁拳銃、ひょっこりはん、尼神インター、ほっしゃん、トータルテンボスネイビーズアフロなど。個人的には最後2組がおもしろかった。いつか、サンドウィッチマンと、和牛のライブを見に行きたいとは思う。