犬猿
映画欲が冷めなくて、今日は「犬猿」を見に行った。これぞ映画、おもしろかった〜〜
表情と仕草と会話劇はどこまでもリアル。細かい部分まで、あるあるとわかりみがすごい。
血のつながりという関係性は断ち切れない、でも感情はやはり目の前の出来事によって不安定に揺れ動く、でも人間性はそうそう変わらない。兄弟間の愛憎は、その3つを行ったり来たり。
新井浩文と窪田正孝、ハマり役だと思う。正直で不器用な優しい暴力者と、たまに人を殺す目をする危うい真面目君。ニッチェの江上敬子は、細かい動きがうますぎてベテラン女優かと思った。筧美和子はひとりあまりうまくなくて、でもそれがちょうど役のおバカさん加減に合っている。激しいアクションもの以上に、全員が全身で演じていた。後ろ姿や顔のしわから、感情がもれ出る。