真っ昼間ガール

ただの日記

あの出来事、その他

新国立劇場で「あの出来事」。南果歩の声すごい(嫌いな人もいるような声)。そしてむちゃくちゃ若い。全身全霊でクレア。1人何役もやってた若い俳優さんはすごく上手で怖かった。後半になるにつれてこっちもころころ変わる場面のペースに慣れてきて、自然と受け入れられるようになる。はちゃめちゃに飛ぶ構成だけど、物語というか、向かうところはとてもシンプル。でも新国立劇場の演劇、わたしには難しすぎて、ちゃんと理解できた試しがない。

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映画では「殺さない彼と死なない彼女」。まんまと大号泣して、その日の夜も思い出して泣いた。一人一人極端なくらい際立ったキャラ設定と口調は、不自然を通り越して、芝居に没頭させてくれる。そして、登場人物たちの確かな言葉、もしかしたら拾う意味もないかもしれない言葉さえも惜しみなく出すから、一人一人がリアルに輝く。原作も読んでるけどこれは確実に映画の力。月並みだけど映画ってすごいなと思う。

 

最近仲よしでよく一緒に飲んでるおじいちゃん(70歳)と新宿はしご酒。武蔵野館前の古いジャズバーでしょっぱなからウイスキーストレートぶち込み、ゴールデン街のベテランママさんの店へ顔出して、最初の店にまた戻ってから2人で仲よく電車で地元へ。おじいちゃんは軍服っぽいつなぎを着ていて、非常時の食料を大きなリュックに詰め込んでいる。歩き方もザクザク早足だから、言い方があれだけどまるで幽霊を見ているかのよなきもち。そんなおじいちゃんに「貴女は飲み方がきれいだね、少し感心しました」なんて言われて、酒飲み人生ここまで来たかと感慨深い。